【Google Cloud】各リリース レベルの違いを解説:一般提供、プレビュー、非推奨
リリース レベルとは
よくクラウドを使うときに、一般提供とかプレビュなどの追加情報が付いているアップデートがあるかと思います。
Googleクラウドでは主に3つのバージョンが存在します。
- プレビュー
- 一般提供
- 非推奨
今回は、この3つがどのような意味合いを持つのかを解説していきたいと思います。
先に簡単にお伝えすると、プレビュー版や非推奨の機能を認識していないまま本番環境などで使うと、その後のインシデントに繋がりかねません。
今回の用語を理解することで、そういったアクシデントを防げると感じざるを得ません。
一般提供
本番環境で使用できるリリースレベルであり、通常のローンチされたGoogle Cloudサービスという位置付けと考えればいいと思います。
サービスによりますが、SLAの対象にもなり、API、CLI、Cloudコンソールなどを通じてテクニカルサポートにも対応します。
ただし、すべてのプロダクトや機能が常に全てのサポート方法で利用できるとは限らなく、一般提供でもAPI、CLI、Cloudコンソールを介してサポートされない機能があることに注意が必要です。
プレビュー
ユーザーがテスト目的で使用できるリリースレベルになります。テスト目的というのは、機能は必ずしも完全ではなく、SLAやテクニカルサポートの確約がありません。
Googleから追加の記載がない限り、テスト環境での使用を対象としています。プレビュー段階は平均約 6 か月間のものが多いようです。
リリースノートでも、プレビュー段階の機能を確認することができます。
また、プレビューという情報は、機能ごとの個別のドキュメントページにて、下記のように記載があります。
「一般サービス規約」内の項目にある「pre-GA サービス規約」に基づいて、Googleとユーザーの間の免責事項や責任範囲が決まります。
この機能にはサービス固有の利用規約の「一般的なサービス規約」の「pre-GA サービス規約」が適用されます。
詳しくは次の利用規約をご覧下さい → Google Coud サービス固有の規約
非推奨
非推奨の機能は、スケジュールに沿って終了および削除されるリリースレベルになるので、基本的には使用不可の機能になります。
詳細は、Google Cloudの利用規約の「サービスの終了」セクションに記載があります。
【一部抜粋】
Google は、廃止されたサービスまたは機能を実質的に類似のサービスまたは機能に置き換えない限り、サービス (または関連する重要な機能) を廃止する少なくとも 12 か月前にお客様に通知します。さらに、Google は、お客様向けの Google API を下位互換性のない方法で大幅に変更する少なくとも 12 か月前にお客様に通知します。
非推奨の通知が来た場合、少なくとも1年以内にその機能をアップデートまたは互換性のあるものへ変更しなければなりません。
まとめ
今回は、Google Cloud サービスのリリースレベルについて解説しました。
基本的に本番環境や通常に開発を進めるのであれば、一般提供のリリースレベルの機能を使用することが必須になってくると思います。
Google Cloudではこのような通知は頻繁にリリースノートや個別のドキュメントに記載がされるので、自身で運用しているサービスについては、情報をキャッチアップする仕組みなどを作成すると抜け漏れがなく対応できそうです。